「Bluetoothキーボードが使える」こと自体が貴重

 続いては、Bluetoothキーボードを使った日本語入力にチャレンジしてみよう。Android端末はほとんどBluetoothを搭載しているのだから、Bluetoothキーボードなんて買ってきてつなぐだけではないかと思った人もいるかもしれない。残念ながら、さにあらず。Android端末の多くは、一般的なBluetoothキーボードをつないで日本語を入力することができないのだ。

 一般に、Bluetoothキーボードをつなぐには、Android端末が「HID」(Human Interface Device)と呼ぶプロファイルをサポートしている必要がある。だがAndroid端末には、Bluetoothを搭載していてもHIDプロファイルを持っていないものが多い。特殊な工夫(ほかのプロファイルを使って変換)をしてAndroid端末への接続を可能にしているキーボードも一部にあるが、そうしたキーボード以外は使えない。

 例えばNTTドコモの場合、同社のWebページからBluetooth搭載機種の対応プロファイル一覧を確認できる。これによると、HIDプロファイルを持つ機種はGALAXY Tabを含め一部しかないことがわかる。最新のAndroid 2.2搭載機である兄弟機種の「GALAXY S」(SC-02B)や裸眼3D対応の「LYNX 3D」(SH-03C)などもHIDプロファイルは持っていない。

 GALAXY TabはHIDプロファイルを持っている貴重な端末なので、基本的にはBluetoothキーボードを買ってきてペアリングさせれば利用可能になる。そこで今回は、エレコムが販売する「TK-FBP013BK」という実売4000円前後のBluetoothキーボードを通販で購入し、利用してみた(写真4)。機種選定に当たっては、価格が安いということよりも、カバンに入れて持ち運べるサイズで、かつストレスなくタッチタイプが可能なことを優先した。

写真4●エレコムが販売するBluetooth 2.0対応キーボード「TK-FBP013BK」。実売4000円前後と安い
写真4●エレコムが販売するBluetooth 2.0対応キーボード「TK-FBP013BK」。実売4000円前後と安い
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