米エバーノートは2010年12月9日、「Evernoteスポンサードアカウント」機能の提供を開始した。同機能を利用すれば、企業や学校、各種グループの管理者が、所属する複数のメンバーを一括してEvernoteのプレミアム・ユーザーに登録できるようになる。料金も管理者に対する一括請求。利用料金を支払う担当者と、実際の利用者とを分ける形態となる。

 登録したメンバーのIDは管理者が管理するが、実際に使っているユーザーのデータ(ノート)の所有権を得るわけではない。データの閲覧もできない。

 既存のユーザーをスポンサードアカウントのメンバーに登録できる。登録の解除も可能。その場合、所属企業を退職したり学校を卒業したりした人は、無料ユーザーまたはプレミアム・ユーザーに変更して同じIDをそのまま使い続けられる。

 提供されるサービス内容と料金は、従来のEvernoteのプレミアム・ユーザーとほぼ同じ。1カ月当たり500Mバイトまでのデータのアップロードが可能で、料金は1アカウント当たり月額5ドル。請求書払いまたはクレジットカード払いとなる。ただし、プレミアム・ユーザーに提供されている年額45ドルの一括払いコースはない。一方で、サポートに関してはプレミアムよりも有利な「最優先サポート」を受けられるとしている。

 エバーノートによると、所定の教育機関に対しては通常料金を5割引きにするという。その場合でも、グループ人数の上限などは設けない。

 Evernoteは、Webページやデジタルカメラの写真、テキストなど各種データを保存するクラウド・メモ・サービス。ユーザー数は、2010年11月に全世界で500万人を突破した。

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