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 米Googleは現地時間2010年12月6日、Webメールサービス「Gmail」で提供している「Priority Inbox」機能の強化を発表した。利用者の要望に応じる格好で、同機能が対象メッセージをなぜ重要だと判断したかを分かるようにした。

 Priority Inboxは、この8月30日にベータ公開した機能。重要なメッセージと、あまり重要ではないメッセージを自動的に識別する。今回の機能強化では、Gmailが重要と判断したメッセージに付加される重要マーカーにマウスのポインタを合わせると、「主に会話に加わっているユーザーから判断」「あなたが重要マークを付けたため」といった短い判断理由を表示するようにした。

重要度が高いと見なされるのは、利用者が頻繁にメールを送信する相手から送られてくるメッセージや、受信すると必ず開いて返信するメッセージなど。スパムではないが受信してもめったに開かないメッセージなどの区別が容易になる(関連記事:Google、重要なメールを自動識別する新機能をGmailに追加)。

 GoogleエンジニアリングマネージャーのPal Takacsi-Nagy氏によると、Priority Inboxを使っているGmailユーザーがメール閲覧全体にかける時間は、同機能を実装していないGmailユーザーより15%短いという。

 また今回、Priority Inbox機能の学習速度が遅いとのフィードバックを受けたことから、利用者が手動で重要性判断を修正した場合の反応も向上させている。

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