写真●マイクロソフト パブリックセクター 業務執行役員 文教ソリューション本部長のマニッシュ・ミシュラ氏(右)と大阪大学 サイバーメディアセンター センター長の竹村治雄教授(左)
写真●マイクロソフト パブリックセクター 業務執行役員 文教ソリューション本部長のマニッシュ・ミシュラ氏(右)と大阪大学 サイバーメディアセンター センター長の竹村治雄教授(左)
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 マイクロソフトと大阪大学は2010年12月7日、大学内のエネルギー消費量を可視化する実証実験を開始した。大阪大学のサイバーメディアセンター豊中教育研究棟内の電力消費量を、デバイスの属性(照明、空調など)、ユーザーの属性(所属研究室、行動時間帯など)ごとに可視化できる情報システムを構築し、可視化によるエネルギーの削減効果を検証する。

 「大阪大学CMCグリーンITプロジェクト」と名付けられた今回の実証実験は、大学における効果的なエネルギーマネジメントの手段を確立することを目的とする。実験では、マイクロソフトが構築した情報システムを使って測定した学内のエネルギー消費量のデータを、サイバーメディアセンターが「ポータルサイトで開示(閲覧はユーザーの自主性に任せる)」「デジタルサイネージによって公共の場に掲示」「メールなどで積極的に電力消費の削減を訴える」など、いくつかのパターンで可視化。可視化パターンごとに、大学の学生や教職員の意識や行動の変化を分析し、効果を検証する。

 マイクロソフト パブリックセクター 業務執行役員 文教ソリューション本部長のマニッシュ・ミシュラ氏(写真右)は、「大学と共同でグリーンITに取り組むのは、今回の大阪大学とのプロジェクトが初めてとなる。本プロジェクトを通じて、ITを活用したエネルギー削減の効果的な手段を模索していきたい」と語った。

 また、大阪大学 サイバーメディアセンター センター長の竹村治雄教授(写真左)は、「今回の実証実験では、マイクロソフトの協力により、可視化したエネルギー消費量を学内ポータルやパソコンのデスクトップに表示するガジェットを使ってレポートするなど、特徴のある手法を試していく。学生や教職員に学内でどれだけエネルギーを消費しているかに気付いてもらいたい」と述べた。