写真●セキュアブレインの「gred AntiVirus アクセラレータ 2.0 Free」
写真●セキュアブレインの「gred AntiVirus アクセラレータ 2.0 Free」
[画像のクリックで拡大表示]

 セキュアブレインは2010年12月7日、パターンファイルや解析エンジンをクラウド上で共有可能な無償のウイルス対策ソフト「gred AntiVirus アクセラレータ」の新バージョン「gred AntiVirus アクセラレータ 2.0 Free」をリリースした(写真)。前バージョン(Ver.1.0.20)のリリース以来、約1年ぶりのメジャーバージョンアップとなる。同社のWebページ経由でダウンロードできる(メールアドレスの登録が必要)。

 gred AntiVirus アクセラレータ 2.0 Freeは、ローカルに解析エンジンを持たず、クラウドを介してウイルスの検出や駆除を実行するタイプのウイルス対策ソフト。このため、ローカルにエンジンを持つ他社製ウイルス対策ソフトと容易に共存でき、併用することで検出率を高められるようになっている。セキュアブレインでは、主要なウイルス対策ソフト18種類以上との共存が可能なことを確認済みとしている。

 クラウド上にあるパターンファイルを「免疫情報コミュニティ」として全ユーザーが共有することで、常に最新のウイルスに対処可能になる。新版ではこのコミュニティ関連機能が強化され、家族や友人などを集めて「マイコミュニティ」と呼ぶ独自のコミュニティを作れるようになった。コミュニティ内で見つかったウイルスの情報や、家族や友人の安全状況などをクライアントの画面上にグラフィカルに表示できる。

 そのほか2.0では、ユーザーが指定したファイルやフォルダのみをスキャンする「カスタムスキャン」機能やウイルススキャンのスケジュールを細かく指定できる「スケジュールスキャン」機能、ゲームプレイ時にトレイアイコンからポップアップメッセージなどを出さないようにする「ゲームモード」の追加などの機能強化が施されている。クラウド側の解析エンジンも従来の1種類から2種類に増やしたという。

 対応OSはWindows XP/Vista/7(32ビットおよび64ビット版)。ハードウエア要件として300MHz以上のCPUと256Mバイト以上のメモリー、16Mバイト以上のハードディスク空き容量が必要としている。

 無償版に加えて、ローカルエンジンを搭載し、電子メールのスキャンやルートキットの検知機能、オフラインでの保護などに対応した有償版「gred AntiVirusアクセラレータ 2.0 Plus」も同時に発売した。有償版の価格は、1ユーザー1年版が2480円(2011年3月31日までは1980円のキャンペーン価格で提供)。同社の直販サイト「セキュアブレインショップ」経由でダウンロード販売する。

 なお、有償版はローカルエンジンを搭載するため、他社製ウイルス対策ソフトとは併用できない。また、無償のFree版をインストールする際に、無償版として使うか、有償版のフル機能を試せる14日間の無償トライアル版として使うかを選択できる。