米Googleは米国時間2010年12月6日、電子書籍販売サービス「Google eBooks」の立ち上げを発表した。開設した電子書籍販売サイト「Google eBookstore」では、300万タイトル以上をそろえている。

 Google eBooksの電子書籍は、ノートパソコン、タブレット端末、スマートフォン、電子書籍リーダーなどさまざまなデバイスで閲覧できる。購入したコンテンツはGoogleアカウントで保護され、無制限のストレージを利用可能。「GmailのメッセージやPicasaに保存してある写真と同じような感覚で、どこからでも電子書籍にアクセスできる」と同社は説明している。

 パソコンで購入、保存、閲覧を行うためのアプリケーション「Google eBooks Web Reader」のほか、米Apple製端末とGoogleのモバイルプラットフォーム「Android」を搭載した端末向けモバイルアプリケーションも用意する。

 多くの書籍について、書体、フォントサイズ、行間などを設定することが可能。読みかけの書籍に前回と異なるデバイスでアクセスしても、ちょうど続きから読み進めることができる。

 米メディア各社の報道(Wall Street JournalNew York Timesなど)によると、Google eBooksでは、米Random House、米Simon & Schuster、英Macmillanなど米大手出版社と提携を結んでいる。Google eBookstoreでの販売価格は他の電子書籍サービスと同様という。購入した電子書籍はAppleの「iPhone」や「iPad」、米Barnes & Nobleの「Nook」を含む各種端末で閲覧可能だが、現時点で米Amazon.comの「Kindle」はサポートしていない。

 なお、現在Google eBookstoreで電子書籍を購入できるのは米国のみで、順次対象地域を拡大する予定。著作権の切れた無料コンテンツは日本でも閲覧可能。

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