写真1●インターコムが発売した「Biware EDI Assist 2.0」
写真1●インターコムが発売した「Biware EDI Assist 2.0」
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写真2●スマートフォンでの画面表示のイメージ
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 インターコムは2010年12月6日、流通業界向けのEDI(Electronic Data Interchange)運用管理ソフト「Biware EDI Assist 2.0」(写真1)を発売した。2010年12月13日から販売および出荷を開始する。

 Biware EDI Assist 2.0は、インターネットを利用する流通業界の新しい標準EDIである「流通BMS」(BMSはBusiness Message Standardsの略)と、電話回線を利用する従来型EDIの両方の通信手順に対応可能なEDIシステム構築用のパッケージ。中小規模のシステムを構築および運用するユーザーをターゲットにしている。

 流通BMSが規定する通信手順(EDIINT AS2、ebXML MS、JX手順)および従来型EDIで利用されている通信手順(JCA手順、全銀手順、全銀TCP/IP手順)をサポートし、両者およびCSVフォーマットの間でのメッセージ変換が可能となっている。

 新バージョンの目玉の一つが、スマートフォン(iPhoneおよびAndroid端末)による遠隔管理への対応である。スマートフォンからBiware EDI Assist 2.0のサーバーにアクセスすると、スマートフォンでの表示や操作に適した管理画面を表示する(写真2)。

 価格は、流通BMSと従来型EDIの両方に対応したエディション「Biware EDI Assist 2.0 Professional」が114万7125円、同Standard版が72万4500円。流通BMSのみ、あるいは従来型EDIのみに対応したエディション「Biware EDI Assist 2.0 Professional(流通 EDI)」および「Biware EDI Assist 2.0 Professional(全銀/JCA)」が108万6750円、それぞれのStandard版が66万4125円となっている。メッセージ変換機能を持たない単体商品「Biware EDI Assist 2.0」(54万3375円)も用意する。

 Professional版とStandard版の違いは、複数のメッセージ変換処理を同時実行できないことなど。なお、同社とのサポート契約を結んでいる既存のユーザーは無償でアップグレードできる。初年度の販売目標は100社としている。

 動作環境は、OSがWindows Server 2003/2003 R2/2008/2008 R2のStandardおよびEnterprise Edition。Windows Server 2008 R2以外は32ビット版のみの対応となる。CPUはPentium4 2GHz相当以上、メモリーは1Gバイト以上(推奨は2Gバイト)、ハードディスクの空き容量としてインストール時に50Mバイト以上が必要。