米Googleとビデオオンデマンド(VOD)関連技術の米Widevineは米国時間2010年12月3日、GoogleがWidevineを買収することで両社が合意したと発表した。買収金額などの詳細については明らかにしていない。

 Widevineは、コンテンツ保護および動画最適化技術を手がける企業。現最高経営責任者(CEO)のBrian Baker氏が1999年に立ち上げた。サービスプロバイダーやケーブルTVサービス、大手メディア、動画レンタルサービス、ハードウエアメーカーなどがWidevineの技術を採用しており、米AT&T、ドイツDeutsche Telekom、米NBC.com、米DISH Network、米VUDU、米Blockbuster、船井電機、日本ビクター、韓国LG Electronics、米Motorola、韓国Samsung Electronics、東芝などが顧客として名を連ねている。

 Googleは、今後もWidevineの技術をこれら顧客に提供するとともに、自社サービスの強化にも利用する。英メディア(Financial Times)は、GoogleがWidevine買収によりビデオ共有サービス「YouTube」やテレビプラットフォーム「Google TV」向けコンテンツの拡充を図りたい考えだと報じている。

 Google製品管理担当バイスプレジデントのMario Queiroz氏は、「高品質のビデオとオーディオ、安全な配信、コンテンツ保護および動画最適化技術などを適切に備えた環境においてこそ、ユーザーは手軽にリッチなコンテンツライブラリにアクセスすることができる」と述べている。

[発表資料(Googleのプレスリリース)]
[発表資料(Widevineのプレスリリース)]