「Chrome 8.0.552.215」の画面例
「Chrome 8.0.552.215」の画面例
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 米グーグルは2010年12月2日、Webブラウザー「Chrome 8」の安定版を公開した。新版では、PDFの閲覧機能などを追加。Chrome 8の開発版で見つかった800以上のバグも修正した。

 開発者などに向けたChrome 8開発版が公開されたのは2010年10月。今回公開されたのは、一般ユーザー向けの安定版。開発版で洗い出されたバグなどが修正されている。バージョン番号は「8.0.552.215」。

 Chrome 8の特徴の一つは、PDFファイルの閲覧や印刷の機能を標準で備えたこと。Adobe Readerなどのプラグインソフトをインストールしなくても、Webブラウザー上でPDFファイルを閲覧したり、印刷したりできる。

 Chrome 8安定版では、開発版で見つかった多数のバグを修正。13件の脆弱性も修正された。開発版で見つかった13件の脆弱性のうち5件については、グーグルが2010年1月に開始した「賞金プログラム」にのっとって、発見者に賞金が贈られた。賞金の額は、2件が500ドル、3件が1000ドルだった。

 Chrome 8は同社Webサイトからダウンロードできる。Chromeをインストールしているパソコンでは、自動的に最新のバージョン8.0.552.215に更新される。