米シュガーシンクのローラ・イーシーズCEOは「全ユーザーのうち15%が日本のユーザー。他国に比べて約2倍の勢いでユーザーが増えており、BBソフトサービスとの提携でさらに成長できると期待している」と語った
米シュガーシンクのローラ・イーシーズCEOは「全ユーザーのうち15%が日本のユーザー。他国に比べて約2倍の勢いでユーザーが増えており、BBソフトサービスとの提携でさらに成長できると期待している」と語った
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バックグランドでの同期を司るソフト「SugarSyncマネージャ」は既に日本語化されている
バックグランドでの同期を司るソフト「SugarSyncマネージャ」は既に日本語化されている
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月額契約と年間契約の2種類を用意。年間契約の場合、2カ月分を割り引く。さらに20%を割り引くキャンペーンも実施する
月額契約と年間契約の2種類を用意。年間契約の場合、2カ月分を割り引く。さらに20%を割り引くキャンペーンも実施する
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現在の日本人ユーザーを対象にアンケートを実施したところ、78%のユーザーが会社と自宅のパソコンを同期させるのに使っていると答えたという
現在の日本人ユーザーを対象にアンケートを実施したところ、78%のユーザーが会社と自宅のパソコンを同期させるのに使っていると答えたという
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 米シュガーシンクとBBソフトサービスは2010年12月2日、同期型のオンラインストレージサービス「SugarSync」について、日本円での課金と日本語による電話サポートを開始すると発表した。12月14日に日本語版サイトをリニューアルし、同時に新サービスの提供を始める。

 有料サービスは30GBで月額525円、60GBで1050円、100GBで1575円となる。年間契約も可能で、この場合2カ月分を割り引く。2011年3月31日までに申し込めば、さらに20%を割り引くキャンペーンも実施する。これまで通り5GB以下の無料サービスも提供するが、電話サポートは受けられない。

 SugarSyncの特徴は、パソコン上のファイルをオンライストレージ側と同期でき、さらに別のパソコンとも同期できること。例えば会社と自宅で特定のフォルダーの内容を常に一致させられる。WindowsパソコンもMacも利用可能であり、iPhone/iPad、Android対応スマートフォンなどからはオンラインストレージ上に同期したデータを参照できる。

 同社は5月に日本語版でのサービスを提供を開始していたが、これまでは米ドルで支払う必要があり、サポートも英語のみだった。今回の新サービスは、シュガーシンクとBBソフトサービスが9月に提携したことで実現。今後国内でのマーケティングはBBソフトサービスが担当する。同時に、会員の管理や課金といった業務も請け負う。新サービスの投入をもって正式な日本語版サービスの開始と位置付け、新規ユーザーの獲得を狙う。

 BBソフトサービスはソフトバンクグループとして、これまでの事業との連携も図る考え。例えば、パソコンメーカーにSugarSyncのプリインストールを働きかけ、インターネット接続事業者(プロバイダー)向けにOEMサービスとして売り込む。オンラインでの課金に不安を持つユーザーを対象に、パッケージソフトとしての販売も検討する。

 BBソフトサービスは、オンラインで使えるウイルス対策サービスのプロバイダ向けの提供や、「SoftBank SELECTION」と呼ぶ低価格ソフトの大手家電量販店での販売などで実績があり、その経験を生かす。「法人市場も積極的に開拓していく。日本市場特有のセキュリティポリシーなども考慮し、企業が導入しやすいメニューを開発したい」(BBソフトサービスの溝口泰雄社長)という。

 なお既存のSugarSyncユーザーは、新サービス開始に当たり、現行のまま使い続けるか、BBソフトサービスに会員情報を移管するか選択できる。移管する場合、次回請求時から日本円で課金されることになる。12月14日には、Android対応スマートフォン向けに、日本語対応アプリの配信も始めることも明らかにしている。