写真●発表会で新端末を見せるウィルコムの宮内謙代表取締役社長(左)と、同社のCMキャラクターとなるタレントの佐々木希さん
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 ウィルコムおよびウィルコム沖縄は2010年12月1日、ウィルコムの会社更生計画の認可決定を受け、新たなオプションサービス「だれとでも定額」と新PHS端末「HONEY BEE 4」を発表した。ウィルコムの宮内謙代表取締役社長(写真)は、「新しいプランをベースにして少なくとも3カ月以内に純増に持ち込みたい」と新サービスへの意気込みを語った。

 だれとでも定額は、同社の料金コースである「新ウィルコム定額プランS」または「新ウィルコム定額プラン」に付加するオプションサービス。12月3日に提供を始める。月額980円を別途支払うことで、ウィルコム同士だけでなく、他社の携帯電話宛てや固定電話宛ての通話料が無料になる。

 固定電話には、一般加入電話だけでなくIP電話も含まれる。ただし、1回当たりの通話は10分以内で月500回までという制限が付く。10分を超過した場合は料金コースに応じた通話料がかかる。500回を超えた場合は、30秒21円となる。W-SIM対応機種では申し込めない。

 だれとでも定額の発表に合わせて、これまで22歳以下の学生を対象としていた「新ウィルコム定額プランS」の制限を撤廃。個人契約であれば誰でも利用できるようになる。新ウィルコム定額プランSは、月額1450円で24時間ウィルコムへの通話が無料となるサービス。他社携帯電話やパソコンを含めた電子メールの送受信も無料となる。

 だれとでも定額は、2010年4月から沖縄で試験サービスとして先行して実施。その結果、それまで純減が続いた契約数が、沖縄地区に限れば5月から純増に転じた。北海道などでも試験的に導入し、やはりその地区に限れば純増になったという。だれとでも定額の投入によって、全体で見れば純減が続いている同社の契約数増加を狙う。

 同日発表した新端末HONEY BEE 4(WX350K)は京セラ製。全6色用意。新たにムービー撮影にも対応した。