インターネットプロバイダー協会(JAIPA)は2010年11月30日、家庭などでインターネット接続サービスを利用している一般ユーザー向けに「ISPのIPv6対応について」というWebサイトを公開した。2011年3月にも起こると予測されているIPv4グローバルアドレス在庫枯渇を踏まえ、IPv6インターネット接続サービスが必要となる背景や、現在見えている範囲でのISP(インターネット・サービス・プロバイダー)各社のIPv6インターネット接続サービスの提供予定を説明している。

 今回公開された情報は、2010年4月に総務省が策定した「ISPのIPv4アドレス在庫枯渇対応に関する情報開示ガイドライン」に対応するべく、JAIPAとその加盟ISP各社がまとめたもの。Webサイトの末尾に「ISP各社のIPv6インターネット接続サービス提供に関する情報(予定を含む)」と題して、ISPのIPv6サービスの紹介ページへのリンク集を掲載している。現在、リンクが載っているのは以下の11社。JAIPAによれば今後準備ができ次第、他のISPの情報も追加していく予定という。

  • KDDI(au one net)
  • NECビッグローブ(BIGLOBE)
  • NTTコミュニケーションズ(OCN)
  • NTTぷらら(ぷらら)
  • イー・アクセス(AOL)
  • インターネットイニシアティブ(IIJ)
  • ソニービジネスソリューション(bit-drive)
  • ソネットエンタテインメント(So-net)
  • ソフトバンクテレコム(ODN、SpinNet)
  • ソフトバンクBB(Yahoo! BB)
  • ニフティ(@nifty)

 「ISPのIPv6対応について」にはそのほかにも、IPv4アドレスとIPv6アドレスの基礎知識から始まり、IPv6普及の現状、IPv4アドレス枯渇対策の紹介、用語集などが掲載されている。ただし、一部はNTT東日本の「フレッツ・スクウェアガイド」からの転載のためか、古い内容が混ざっている。例えばIPv4アドレス在庫枯渇の時期について、「IPv4のアドレスは、2010年には使い切ってしまうと言われています」とあるが、最新の予測では在庫枯渇時期は2011年3月頃といわれている。

[「ISPのIPv6対応について」サイトへ]
[ISPのIPv4アドレス在庫枯渇対応に関する情報開示ガイドライン(PDF)へ]