チェコのJetBrainsは現地時間2010年11月29日、Ruby on Rails 3.0(Rails 3.0)向け統合開発環境(IDE)の最新版「JetBrains RubyMine 3.0」の一般提供を開始したと発表した。Rails 3.0に初めて対応したIDEだという。同社は30日利用可能な試用版をWebサイトで無償ダウンロード提供している。

 RubyMine 3.0は、オープンソースWebアプリケーションフレームワークの最新版であるRails 3.0に対応し、さまざまな新機能を採用した(関連記事:Ruby on Rails 3.0正式リリース、Merbを統合しActive Recordなど刷新)。例えば、エディター内でRCovによるカバレッジの分析とCSSライブラリLESSおよび自動ドキュメント生成ツールRDocの使用が可能になった。バージョン管理システム(VCS)Gitとバグ追跡システムを統合したほか、VCSのMercurialも利用できる。Ruby 1.9対応も強化したという。

 ユーザーインタフェース(UI)や操作性、処理性能なども改良した。対応OSはWindows、Mac OS X、Linux。

 最新版より、有償版を企業向けの「Commercial License」(149ドル)と個人向けの「Personal License」(69ドル)に細分化した。無償版として、教育機関向けの「Classroom License」とオープンソース活動向けの「Open Source Project License」を用意する。アップグレード価格はCommercial Licenseが99ドル、Personal Licenseが49ドル。

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