写真1●HP Color LaserJet Enterprise CP5525dn
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写真2●HP ColorJet Enterprise CM4540 MFP
写真2●HP ColorJet Enterprise CM4540 MFP
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 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は2010年11月29日、A3用紙対応のカラーレーザープリンタ「HP Color LaserJet Enterprise CP5525dn」(写真1)とA4用紙対応のカラーレーザー複合機「HP ColorJet Enterprise CM4540 MFP」(写真2)の2機種を発売した。価格は、CP5525dnが38万6400円、CM4540が59万6400円。12月2日から受注を開始し、12月下旬から順次出荷する予定としている。

 CP5525dnは、6~15人程度の中規模ワークグループでの利用を想定したA3対応機。印刷ジョブなどを保存するための内蔵記憶媒体として8GバイトのSSD(Solid State Drive)を搭載する。

 CP5525dnの印刷速度は、カラー/モノクロともに毎分30枚(A4ヨコ、普通紙、コピーモード時)。給紙容量は850枚(オプションのトレイ追加で最大2350枚まで拡張可能)。ランニングコストは、カラーが11.3円/枚、モノクロが2.75円/枚。本体サイズは幅544mm×奥行き586mm×高さ465mmで、同社従来モデル(5550dn)と比較して、容積比で43パーセントほどコンパクトになったとしている。

 A4対応複合機のCM4540 MFPも、CP5525dnと同様に6~15人程度の中規模ワークグループでの利用を想定している。特徴的なのは、OSとしてWindows CEを採用していること。日本HPによれば、Windows CEの採用により、特にスキャン機能の使い勝手や性能が同社従来モデルと比べて大幅に向上したという。

 CM4540 MFPは、印刷ジョブの確認などに使える8.07インチ(解像度640×240ドット)の大型カラータッチスクリーンを搭載する。印刷速度は、カラー/モノクロ共に毎分40枚(A4タテ、普通紙、コピーモード時)。ランニングコストは、カラーが10.1円/枚、モノクロが1.32円/枚。給紙容量は600枚(オプションで最大2100枚)。暗号化対応の120GバイトHDDを標準で内蔵する。

2機種とも標準でギガイーサを装備、IPsecにも対応

 そのほか、2機種共通の仕様として、ネットワークインタフェースにギガビットイーサネット(1000BASE-T)を標準装備していることが挙げられる。また、IPsec(IPv4/IPv6)による暗号化通信をサポートし、印刷データを通信経路上での盗聴から保護できる。

 本体前面のUSBポートにPDFファイルの入ったUSBメモリーを挿すことで、パソコンを使わないダイレクト印刷が可能。ユーザー別やアプリケーション別にカラー印刷の許可/不許可の制限をかけられる「HPカラー・アクセス・コントロール」機能や、テキストや図版、写真が混在するMicrosoft Office文書の印刷を最適化する「HP EasyColorテクノロジー」などの新機能も搭載する。