「ATOK for Android」試用版を「spモードメール」のメール作成画面で使用したところ。ジャストシステム独自の「ジェスチャー入力」では母音入力の候補を扇形に表示する。入力したい文字のある方向に指を滑らせることで文字を選択する
「ATOK for Android」試用版を「spモードメール」のメール作成画面で使用したところ。ジャストシステム独自の「ジェスチャー入力」では母音入力の候補を扇形に表示する。入力したい文字のある方向に指を滑らせることで文字を選択する
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 ジャストシステムは2010年11月26日、OSにAndroidを搭載したスマートフォンで動作する日本語入力ソフト「ATOK for Android」の試作版を無料公開した。2011年2月28日までの期間限定になる。Androidのアプリ配布サイト「Androidマーケット」を通じて提供する。今回の試作版では、対応端末をNTTドコモの販売する「GALAXY S SC-02B」と「Xperia SO-01B」の2機種としている。

 ATOK for Androidでは、日本語の入力方式を4種類用意している。具体的には、(1)“あいうえお”といった母音入力の候補が扇形に広がる、同社の独自開発方式である「ジェスチャー入力」(2)iPhoneと同様に指を上下左右にスライドさせることで母音を選択する「フリック入力」(3)従来の携帯電話機と同様に、キーを押す回数により母音を選択する「ケータイ入力」(4)パソコンと同様のQWERTY配列のキーボードでローマ字入力する「QWERTYキーボード入力」――である。

 文字入力時に、冒頭の数文字を入力した時点で単語の入力候補を表示する、予測変換機能を備える。また、「あした」と入力して変換すると「11月27日」を候補として出すといった、日付入力支援機能も提供する。このほか、単語登録や定型文の登録機能、予測変換の候補の表示数を調整する機能、英文の入力時に単語と単語の間に自動でスペースを挿入する機能などを備える。

 文字や記号に加え、NTTドコモの提供する携帯メールアプリ「spモードメール」内では絵文字の入力もサポートする。

 同社では、今回の試用版の提供期間終了後に、ATOK for Androidを有料の製品版として提供する意向を示している。その際は、今回対応端末としている2機種以外にも、Androidを搭載した端末で広く利用可能にしたいという。