ソニーがReaderを発売するのは、日本が14カ国目。2010年12月10日に出荷する。価格はオープン
ソニーがReaderを発売するのは、日本が14カ国目。2010年12月10日に出荷する。価格はオープン
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ディスプレイが5型の「Reader Pocket Edition」(実勢価格は約2万円)と、6型の「同 Touch Edition」(実勢価格は約2万5000円)の2モデルを用意する
ディスプレイが5型の「Reader Pocket Edition」(実勢価格は約2万円)と、6型の「同 Touch Edition」(実勢価格は約2万5000円)の2モデルを用意する
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両モデルとも、カラーバリエーションは3色で展開する
両モデルとも、カラーバリエーションは3色で展開する
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発売に合わせて開始する電子書店「Reader Store」では約2万冊の品ぞろえとなる
発売に合わせて開始する電子書店「Reader Store」では約2万冊の品ぞろえとなる
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米ソニー・エレクトロニクスの野口不二夫シニアバイスプレジデント(右)は、「デジタルカメラの登場で写真文化がさらに深まった。同様に、Readerなどの電子書籍端末は、出版の文化をもっと進化させる存在だと考える。日本の文化を世界に橋渡しするきっかけになるはずだ」と意気込みを語った
米ソニー・エレクトロニクスの野口不二夫シニアバイスプレジデント(右)は、「デジタルカメラの登場で写真文化がさらに深まった。同様に、Readerなどの電子書籍端末は、出版の文化をもっと進化させる存在だと考える。日本の文化を世界に橋渡しするきっかけになるはずだ」と意気込みを語った
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 ソニーは2010年11月25日、電子書籍を読むための端末(電子書籍リーダー)である「Reader」を発表した。ディスプレイが5型の「Reader Pocket Edition」(型番はPRS-350)と、6型の「同 Touch Edition」(型番はPRS-650)の2モデルを用意する。いずれも12月10日に出荷する。価格はオープンで、実勢価格はReader Pocket Editionが約2万円、同 Touch Editionが約2万5000円。ソニーがReaderを発売するのは、日本が14カ国目となる。

 両モデルとも基本機能は共通で、白黒の電子ペーパーという消費電力の低い表示媒体を搭載し、米イーインクの「E Ink Pearl」を採用している。タッチパネル式により、最近の液晶と同様に指先で操作できる工夫がある。1回の充電で約1万ページ分をめくることができ、通常の使い方なら約2週間は再充電が不要だという。

 通信機能は備えておらず、パソコンにインストールする専用ソフトを使って書籍データを入手する仕組みを採用する。同社はReader発売に合わせ、12月10日に電子書店「Reader Store」も開始する。専用ソフトはReader Storeにアクセスする機能を備え、パソコンにつないだReaderに書籍データを転送できる。両モデルとも2GBの内蔵メモリーを備え、約1400冊分の書籍データを格納することが可能だ。専用ソフトの対応OSはWindows XP/Vista/7。

 Reader Storeは当初2万冊の書籍の品ぞろえとなる。『悪人』(朝日新聞出版)、『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則』(日経BP社)、『これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学』(早川書房)、『床下の小人たち』(岩波書店)、『頭がいい人、悪い人の話し方』(PHP研究所)といった、新刊や話題作も多い。なお、「悪人」や「スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン……」など一部書籍は、第1章分相当をプリインストールしてあるため、すぐに読み始められる。書籍のファイルフォーマットは、XMDFを採用している。