写真●「Internet Week 2010」の「IPv6トラブルシューティング」セッションの様子
写真●「Internet Week 2010」の「IPv6トラブルシューティング」セッションの様子
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 インターネット技術・構築・運用・サービスに関するイベント「Internet Week 2010」が2010年11月24~26日、東京都千代田区の富士ソフトアキバプラザで開催されている。主催は日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)。

 24日午前に開かれた「いまからはじめるIPv6」には、金沢大学の北口善明氏とNTT情報流通プラットフォーム研究所の岡田真悟氏が登壇した。北口氏がIPv6の基礎、およびIPv6アドレスの設定や選択、トランスレーション、IPv4アドレス枯渇対策技術などのIETFにおける検討状況を紹介。NTTの岡田氏は、現在利用可能あるいは近く利用可能になるIPv6インターネット接続サービスやトンネリング技術、家庭やSOHOへのIPv6アドレスの割り当て方法などを説明した。

 24日午後の「あなたの会社の情報セキュリティ対応体制は大丈夫?~CSIRT入門~」は、企業・組織内の情報セキュリティ問題を専門に扱うチームであるCSIRTの役割や構築方法がテーマ。冒頭に日本シーサート協議会の杉浦芳樹氏と日本シーサート協議会/NTT-CERTの林郁也氏がCSIRTの基礎を解説。続けて日本シーサート協議会の山賀正人氏が、国内における構築事例として楽天、OKIグループ、NTTグループ、日立グループのCSIRTを取り上げ、それぞれの特徴や役割を紹介した。最後にサイバーディフェンス研究所の名和利男氏が、「日本企業におけるCSIRT構築ノウハウ」と題して、CSIRTの構築プロセスとその各段階におけるポイントを説明した。司会は楽天の橘俊男氏が務めた。

 25日午前には、IPv6のトラブルシューティングがテーマのセッションが設けられた(写真)。このセッションでは、(1)家庭/SOHOのネットワーク、(2)サーバーの運用管理、(3)ISP(プロバイダー)の3テーマを対象に、それぞれで起こりがちなトラブルの見つけ方や解決方法を解説した。順に、NTT情報流通プラットフォーム研究所の藤崎智宏氏、クララオンラインの白畑真氏、インターネットイニシアティブ(IIJ)の松崎吉伸氏が説明に立った。

 今回のInternet Weekは3日間の会期中、20以上のセッションやセミナー、BoF(Birds of a Feather)、懇親会を実施する。