米Novellと米Attachmateは米国時間2010年11月22日、AttachmateによるNovellの買収計画で最終合意に達したと発表した。AttachmateはNovellの普通株式を1株当たり6.10ドルの現金で取得する。買収金額は総額約22億ドル。手続きは2011年第1四半期に完了する見込み。

 さらにNovellは、今回の買収計画の一環として同社の保有する一部特許を米Microsoft傘下の米CPTN Holdingsに4億5000万ドルで売却する。Novellが米証券取引委員会に提出したForm 8-K(臨時報告書)によると売却対象の特許は882件ある。

 Attachmateは買収手続き完了後、Novell事業とLinux関連のSUSE事業に分けて運営する計画。Novellが出資しているオープンソースプロジェクト「openSUSE」については、買収後も従来通り継続するとしている。

 買取価格は11月19日のNovell株式終値に9%のプレミアムを上乗せした金額で、米Elliott Associatesが提示していた1株当たり5.75ドルを上回っている(関連記事:Novellの取締役会、米ヘッジファンドの買収提案を拒否)。

 AttachmateはIT関連サービスなどを手掛ける企業。投資ファンドの米Francisco Partners、米Golden Gate Capital、米Thoma Bravoが保有している。グループ会社にはシステム管理ツールの米NetIQがある。

[発表資料(Novell)]
[発表資料(Attachmate)]
[発表資料(openSUSEに関する声明)]