米Amazon.comは米国時間2010年11月19日、同社の電子書籍配信サービス「Kindle Store」で、電子書籍を知人などにプレゼントできるギフト機能を開始したと発表した。大手の書店でこうした機能を提供するのはAmazonが初めてで、まもなく始まるホリデーシーズンに合わせて始めたとしている。

 電子書籍のギフトを贈るには、購入ページの右横にある「Give as a Gift(贈り物にする)」ボタンを押し、相手の電子メールアドレスなどを入力すると、その相手にメールが届く。相手には書籍の表紙画像とともに、「○○さんからギフトが届いています」というメールが届く。メールにある「Get your Kindle book gift now(今すぐKindle書籍を入手)」というボタンを押し、Kindle Storeにアクセスすると、自分の端末にダウンロードできる。

 こうして入手したコンテンツは自分で購入したものと同様、Amazonの電子書籍リーダー端末「Kindle」のほか、米Appleの「iPhone」などのモバイル端末向けに無償配布しているKindleアプリケーション(アプリ)で楽しめる。

 Amazonは現在、Appleの「iOS」や、米Googleの「Android」、カナダResearch In Motion(RIM)の「BlackBerry OS」搭載端末向けアプリのほか、WindowsやMac(Macintosh)向けのKindleソフトウエアも無償配布しているため、相手がKIndle端末を持っていなくても電子書籍の贈り物ができるとしている。

 またAmazonは同日、同社の靴販売サイトで視覚検索の機能を追加したことも明らかにした。ページ左側に表示されるパレットから希望の形や色を選ぶとそれに対応した商品写真が一覧表示されるという仕組み。形状記述子、テクスチャー記述子といった情報をベースに、Amazon傘下の「A9.com」が開発したアルゴリズムを使って、見かけが類似している商品を分類、表示している。

[発表資料]
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