図1●SAS Social Media Analyticsの定型レポート
図1●SAS Social Media Analyticsの定型レポート
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図2●Twitterのタイムラインをリアルタイムに分析する
図2●Twitterのタイムラインをリアルタイムに分析する
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 SAS Institute Japanは2010年11月18日、ソーシャルメディア上の消費者の声を収集・分析するサービス「SAS Social Media Analytics」の提供を開始した。企業ブランドや製品に関して評価が「ポジかネガか」といった分析を実行する。米国に置いたデータセンターからSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)として提供する。

 SAS Social Media Analyticsが分析対象とするのは、FacebookやTwitter、YouTube、掲示板、ブログなどに投稿された会話や口コミ。これらを2年以上さかのぼって収集し、企業ブランドや製品に関する評判を分析する。

 ユーザーごとに独自のタクソノミ(分類階層)を定義したうえで、データ抽出や判定のルールを詳細に設定できるのが特徴だ。例えば、自動車に関する分析では、収集したテキスト情報をまず車種で分類し、車種ごとに価格や燃費、デザインなどに関する話題について評判を判定できる。

 同サービスの利用者は、ポジネガの件数や比率をグラフで表す定型レポート(図1)や、自由な軸で検索や集計が可能なワークベンチを使って分析を進める。定型レポートは、属性ごと、メディアごとに「ポジ」「ネガ」を色分けしてグラフ化するほか、推移を時系列で表示できる。ほかに、Twitterのタイムラインをリアルタイムに分析してモニタリングする機能(図2)や、Twitter上のインフルエンサーを抽出する機能などを提供する。

 SAS Social Media Analyticsの利用料金は月額100万円程度から。分析ルール作成などを行う導入サービス費用が500万円程度から。