米Microsoftは米国時間2010年11月17日、次世代ユニファイドコミュニケーション(UC)ソリューション「Microsoft Lync」の無償テスト版をリリースした。専用サイトからダウンロードできる。正式版の提供は12月1日に開始する。

 Microsoft Lyncは従来の「Microsoft Office Communicator」「Microsoft Office Communications Server」を新たなブランド名に変更したもので、製品候補(RC:Release Candidate)版を9月にリリースしていた(関連記事:Microsoft、次世代UCソリューション「Microsoft Lync」のRC版をリリース)。企業の音声通信、インスタントメッセージング、オンライン/電話/ビデオ会議を集約し、「Office」「SharePoint」「Exchange」と連携する(関連記事:MSが新統合コミュニケーションプラットフォーム「Lync」を披露、ExchangeやOfficeとの連携強化)。

 Microsoftによると、米PolycomやカナダAastra TechnologiesなどがMicrosoft Lyncへのサポートを表明しており、IP電話やWebカムなど70機種以上の対応機器が投入される予定。米Estee Lauder Companies、ニコン、米Marquette University、フランスFrance Telecom、ドイツHerrenknechtといった企業および組織がMicrosoft Lyncの導入を計画しているという。

 12月1日より、すべての企業に向けてクライアントソフト「Microsoft Lync 2010」とサーバーソフト「Microsoft Lync Server 2010」を販売する。ホスト型UCサービス「Microsoft Lync Online」は組織向けWebアプリケーションサービス「Office 365」の一部として2011年に利用可能にする。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]