写真●日立グローバルストレージテクノロジーズの企業向けSSD「Ultrastar SSD400S」シリーズ
写真●日立グローバルストレージテクノロジーズの企業向けSSD「Ultrastar SSD400S」シリーズ
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 日立グローバルストレージテクノロジーズ(GST)は2010年11月16日、フラッシュメモリーを使った半導体ドライブ(SSD)の企業向け製品「Ultrastar SSD400S」シリーズを発表した(写真)。容量は最大400Gバイト。既にストレージ装置ベンダーなど主要顧客にサンプル出荷済み。2011年前半に量産出荷する。

 Ultrastar SSD400Sは、日立GSTとして初めてのSSD製品。半導体最大手の米インテルと共同開発した(関連記事)。インテルの高信頼フラッシュメモリーを、企業向けハードディスク市場で強みを持つ日立GSTが最終製品に仕上げた。

 主な特徴は、(1)最上位ハードディスクの約100倍に達する読み出し4万6000回/秒・書き込み1万3000回/秒の入出力性能、(2)5年間にわたって1日当たり約19.2テラバイトのデータ書き込みが可能な耐久性、(3)停電時のデータ消失を防ぐ機能の搭載---など。これら基本性能の高さを武器に、ハイエンドのストレージ装置で採用例が多いSSDメーカーの米STECを追撃する。

 容量とインタフェースに応じて、計6モデルを用意する。容量は100Gバイト、200Gバイト、400Gバイトの3種類。それぞれ、3.5型ハードディスクと同形状で4Gビット/秒のFC(ファイバーチャネル)インタフェースのモデルと、2.5型ハードディスクと同形状で6Gビット/秒のSAS(シリアル・アタッチドSCSI)インタフェースのモデルを用意する。

 最大データ転送速度は、FCインタフェース版で読み出し390Mバイト/書き込み340Mバイト/秒、SASインタフェース版で読み出し535Mバイト/秒/書き込み500Mバイト/秒。消費電力は、動作時5.5W、アイドル時1.7W。