米AMDは米国時間2010年11月15日、Linux普及推進団体Linux Foundationが運営する「MeeGo」のプロジェクトに参加すると発表した。同社の専門知識をプロジェクトに提供して、次世代モバイルプラットフォームと組み込み機器向けの技術基盤を支援するとしている。

 MeeGoは米Intelの「Moblin」とフィンランドNokiaの「Maemo」を統合し、オープンソースプロジェクトとして開発されているモバイル向けLinux。ネットブックやメディアフォン、Web対応テレビ、車載情報システムなどでの利用を想定している。2010年10月には、これまでのネットブックに加え、携帯電話や車載機器などのデバイスもサポートする「MeeGo v1.1」をリリースした(MeeGoコミュニティの公式ブログ)。

 AMDはMeeGoが、同社の組み込み機器向け製品計画を推進するとみており、まもなくリリースするAMD Fusion APU(Accelerated Processing Unit)にMeeGoを対応させる考え。また同社は11月9日に発表した2011~2012年のロードマップで、各種APU製品をネットブックや、タブレット端末、デスクトップに展開していくと説明していた。

 なおAMDはLinux Foundationのゴールドメンバーの一員。ゴールドメンバーのうち3社だけに与えられるボードメンバーの座にも就いている。

[AMD公式ブログへの投稿記事]