米Facebookは米国時間2010年11月15日、コミュニケーションツール「Messages」の新版を発表した。従来のメッセージ機能を進化させたもので、電子メールやインスタントメッセージング(IM)などいずれの手段を使うか気にせずにやりとりし、コミュニケーションを集約することができる。

 Messagesは電子メールと異なり、件名が無く、「Cc」「Bcc」欄も付かない。メッセージを送りたい相手を選んで、メッセージ本文を入力し、「Enter」キーを押して送信する。チャットにならった部分が多く、「会話のような感覚」のツールだとしている。チャット、電子メール、SMSなど、どの方法で送られてきたメッセージでも一元的に管理する。

 受信箱には、友だち、または友だちの友だちからのメッセージのみが含まれ、それ以外のメッセージは「Other(その他)」フォルダに区別される。知らないユーザーからメッセージが届くと、まずOtherフォルダに振り分けられるが、受信箱に移動することも可能。一度移動すると、それ以降、そのユーザーからのメッセージは受信箱に振り分けられる。アカウント設定で、受信箱への振り分けをさらに限定することも可能。

 メッセージの履歴は相手ごとにまとめられる。1人の相手とのコミュニケーションの始まりから現在に至るまでを、閲覧することができる。

 また、メールアドレスを希望するすべてのFacebookユーザーに「@facebook.com」ドメインのアドレスを提供する。新たなMessagesの導入と@facebook.comアドレスの配布は、今後数カ月かけて全ユーザーを対象に実施する。

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