写真●DAMA日本支部の松本聰代表
写真●DAMA日本支部の松本聰代表
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 米国に本部を置く、データマネジメントの普及を目指す団体「DAMA(Data Management Association) International」の日本支部が2010年11月15日に発足した。今後、ユーザー企業でデータマネジメントにかかわる責任者や担当者と、ITベンダーでデータマネジメントを推進する立場にあるエンジニアに加入を促していく。DAMA日本支部の代表はデータ・インパクトの松本聰代表が、副代表はデータ総研の黒澤基博社長が務める。

 松本代表(写真)は「活動を通じて、日本国内でデータマネジメントにかかわる人が、データマネジメントに関する考え方を体系的に理解し実践できるようにしていきたい」と話す。国内会員の交流や勉強の場を設けるだけでなく、インドと中国にあるDAMAのアジア支部を中心に、各国の支部との交流も進めていくという。

 データマネジメントについての教育や普及活動には、データ・情報資源管理のための知識体系である「DMBOK(Data Management Body Of Knowledge)」を活用する。DMBOKはDAMA Internationalが2009年に米国で出版した。日本ではデータ総研が2010年4月に日本語版の提供を始めている。DMBOKには、データアーキテクチャー管理、データクオリティー管理、メタデータ管理、データセキュリティー管理など10の項目がある。

 DAMA日本支部の運営費用は、会員からの会費により賄う。会費は、個人会員が年間1万円、5人を記名して登録する企業会員が年間3万円だ。カンファレンスやイベントを除き、基本的にはベンダーの後援を求めない方針だ。DAMA Internationalは「特定のベンダーや技術、手法に依存しない」という方針で運営しているため、DAMA日本支部もそれに従う。

 DAMAは全世界に7500人の会員がいる。DAMA日本支部の松本代表は「時期は定めないが、700人程度を目標に国内で会員を募っていきたい」と話した。