写真1●malcoMobile for Oracle CRM On Demand & iPadで表示した予定表
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写真2●オプションのプレゼンテーション機能
写真2●オプションのプレゼンテーション機能
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 福岡県のITベンチャー企業アイキューブドシステムズと日本オラクルは2010年11月15日、オラクルのSaaS型CRMアプリケーション「Oracle CRM On Demand」のiPad向けソフトの提供を開始した。ソフトの名称は「malcoMobile for Oracle CRM On Demand & iPad」(malcoMobile)で、アイキューブドシステムズが開発した(写真1)。日本オラクルの代理店を通じて販売する。

 iPad上でOracle CRM On Demandの予定表や顧客情報、案件情報などを閲覧、入力できる。表示する情報や画面構成、入力方法などはiPad向けに最適化している。ユーザーの希望に応じて、項目を追加したりといったカスタマイズも可能だ。

 「Oracle CRM On DemandのAPIはモバイル用途に特化していない」(日本オラクルの山瀬浩明CRM On Demand統括本部セールスコンサルティング&ビジネス推進部部長)ため、アイキューブドシステムズはmalcoMobile専用のサーバーを用意する。サーバーを介することで不要なデータを削除して、iPad向けに表示を最適化している。

 このサーバーを利用して、プレゼンテーション機能のオプションサービスも用意する。資料をサーバー上にアップロードしておき、エンドユーザーは営業時にプレゼンテーション資料を選択して表示できる。資料の選択画面は予定表から1タップで呼び出せ、利用した資料の情報をサーバー上にログとして残す(写真2)。プレゼンテーションに利用した資料と成約率の相関関係を簡単に調べたりできる。

 料金は1ユーザー当たり月額1800円。初期費用は10万円から。オプションのプレゼンテーション機能は月額1200円から。