Open-XchangeのWindows版、iPad版、iPhone版と社長兼CEO Rafael Laguna de la Vera氏
Open-XchangeのWindows版、iPad版、iPhone版と社長兼CEO Rafael Laguna de la Vera氏
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Open-Xchangeのスケジューラ画面
Open-Xchangeのスケジューラ画面
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Open-Xchange 社長兼CEO Rafael Laguna de la Vera氏
Open-Xchange 社長兼CEO Rafael Laguna de la Vera氏
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 ネクスト・イットは2010年11月11日、独Open-Xchangeのグループウエア「Open-Xchange」を発売した。Webブラウザ上でMicrosoft Exchangeライクなユーザーインタフェースを実現し、MacintoshやiPadからも利用できることなどが特徴。価格は「Microsoft Exchangeに比べ大幅に安い」(Open-Exchange 社長兼CEO Rafael Lacuna de la Vera氏)としている。

 Microsoft Exchangeライクなユーザーインタフェースのデザインを採用しており、AjaxによりWebブラウザ上でドラッグ&ドロップによる操作が可能。例えばメールをカレンダーにドラッグすると、メールの内容に基づき予定が設定され、メールの受取人をミーティングの出席者として登録する、といったことができる。

 WebブラウザとしてはInternet Explorerのほか、Firefox、Safari、Chromeをサポートしている。「WindowsとiPadでほぼ同じユーザーインタフェースを利用できる」(Laguna氏)。iPhone、Android用のモバイル向け画面も用意している。WindowsのOutlookをOpen-Xchangeのクライアントとして使用することも可能。

 海外ではホスティングサービス事業者や社内利用など、2009年末時点で1500万ユーザーがOpen-Xchangeを利用したという。

 Open-Xchangeは、米Novellに買収された独SuSEが開発したオープンソースソフトウエア(OSS)のグループウエアOpenexchangeをベースとしている。Laguna氏を始めとしてOpen-Xchangeの多くの社員が、元SuSE社員だ。Open-Xchangeもオープンソース版のCommunity Editionがあり、サーバー部分はGPL v2で、ユーザーインタフェース部分は非商用利用のみ可能なクリエイティブコモンズ・ライセンス(Creative Commons Attribution-Noncommercial-Share Alike 2.5 Generic License)で配布している(Community Editionのページ)。「Community Editionに対してはサポートは提供しないが、社内利用であれば無償で使用できる」(Laguna氏)。

 またOutlookからの移行支援ツール「Open-Xchange Microsoft Outlook Uploader」を日本の新生銀行と共同開発し、無償公開している。

 ネクスト・イットはOpen-Xchangeの日本語版を総代理店として販売する。価格は、Advanced Server Editionが25ユーザーで年間サブスクリプション料金が20万5000円など。24時間265日のサポートも標準で付属する。1年間で約50万ライセンスの販売を見込んでいる。

■変更履歴
第4段落で「2900年末時点で」としていましたが、「2009年末時点で」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2010/11/15 12:27]