NECと米インテル、米マイクロソフトは2010年11月10日、デジタルサイネージ分野で協業することを発表した。インテルのCorei5/i7プロセサとマイクロソフトのWindows Embedded Standard 7を採用したデジタルサイネージ機器およびソフトウエア製品を組み合わせたデジタルサイネージシステムを、NECが提供するというものである。

 主な協業内容は、以下の四つ。(1)NECによるインテルアーキテクチャーを採用した制御モジュールおよびディスプレイの開発と製品化、(2)Windows Embedded Standard 7を利用した表示技術の強化、(3)視聴効果測定機能の強化、(4)NECによるデジタルサイネージの運用管理機能の強化、である。

 (1)ではインテルのデジタルサイネージ規格「Open Pluggable Specification」に準拠したモジュールやディスプレイをNECが製品化する。(2)は、Windows Embedded Standard 7が備えるタッチパネルやジェスチャーによる操作機能を生かし、コンテンツ表示機能を強化する。

 (3)はデジタルサイネージ操作と視聴効果の測定の両機能を一つのモジュールで提供したり、視聴効果の測定ツールにMicrosoft SQL Server 2008 R2のBI(ビジネスインテリジェンス)機能を利用したりする。(4)は、インテルの「アクティブ・マネジメント・テクノロジー」という技術を使い、遠隔地のモジュールやディスプレイの電源やソフトウエアの更新などを一元管理する機能を提供するものである。

 今回の協業は日本だけでなく、グローバルな市場を対象にしている。3社は互いの持つ製品や技術を持ち寄り、高性能で信頼性に優れた次世代デジタルサイネージの実現を目指すとしている。

発表資料