富士通ビー・エス・シーは、暗号化ソフト「FENCE-Pro」「FENCE-Mail For Gateway」、および暗号化ファイルの閲覧・編集ツール「FENCE-Explorer」の機能強化版を2010年12月1日に発売する。新たに、暗号化したファイルの複製を禁止する機能を実装した。

 FENCE-ProとFENCE-Mail For Gatewayは、複数のフォルダやファイルをまとめて暗号化した「アーカイブ暗号化ファイル」を作成する。FENCE-Proはパソコンで暗号化ファイルを手動作成するソフト、FENCE-Mail For Gatewayは送信された電子メールの本文または添付ファイルを自動で暗号化するソフトだ。

 2製品が作成するアーカイブ暗号化ファイルは、独自のファイル形式「FENCEブリーフケース」を採用する。FENCEブリーフケースは、暗号化された状態のままで編集、保存できるのが特徴。無償アプリケーションのFENCE-Explorerでのみ閲覧、編集ができる。

 FENCEブリーフケース形式のファイルをダブルクリックすると、FENCE-Explorerのウィンドウが立ち上がり、FENCEブリーフケースに含まれるフォルダ、ファイルをエクスプローラー形式で表示する。FENCE-Explorer上では復号化せずに暗号化ファイルを編集可能で、編集したファイルを保存した後も暗号化された状態が保持される。

 機能強化版のFENCE-ProとFENCE-Mail For Gatewayでは、FENCEブリーフケース内のファイルの複製を禁止する機能が追加された。従来版では、「名前を付けて保存」「印刷」「コピー&ペースト」「プリントスクリーン」などの操作が可能だったが、機能強化版の2製品が作成するFENCEブリーフケースでは、これらの操作ができない。新機能を利用するには、FENCE-Explorerも機能強化版にアップデートされている必要がある。

■変更履歴
当初、製品名を「FENCE-Email For Gateway」と記載していましたが、正しくは「FENCE-Mail For Gateway」です。お詫びして訂正します。記事タイトル、本文は修正済みです。 [2010/11/10 12:30]