放送衛星システム(B-SAT)は2010年11月9日、放送衛星の「BSAT-3b」(日本時間10月29日に打ち上げ)が11月8日(日本時間)頃に、静止化のための最後の軌道制御を行い、予定通り東経110度の軌道位置に静止したと発表した。

 2010年11月5日から衛星メーカーの米Lockheed Martinによって実施されてきたバス機器(通信や姿勢制御といった衛星の基本的な機能を行う機器)試験は、「11月8日夜までに無事終了した」(B-SAT)という。引き続き、11月9日に中継器試験を開始した。中継器試験は11月22日までの実施を予定する。

 BSAT-3bは今後、BSの地デジ難視対策衛星放送の予備衛星として使用される。さらに2011年秋からは、現行のBSデジタル放送(BS第1、第3、第13、第15チャンネルを使うもの)の放送と、2011年秋から順次開始される新たなBSデジタル放送の予備衛星としても運用される。

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