写真 撮影に応じる関係者(左から杉田氏、中村梅雀氏、中村敦夫氏、高田氏)
写真 撮影に応じる関係者(左から杉田氏、中村梅雀氏、中村敦夫氏、高田氏)
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 スカパーJSATと日本映画衛星放送は2010年11月8日、CS放送初のオリジナル時代劇ドラマである「スカパー!・時代劇専門チャンネルPRESENTS『鬼平外伝 夜兎(ようさぎ)の角右衛門(かくえもん)』」を2011年1月3日に放送すると発表した。

 この番組は、時代劇シリーズ「鬼平犯科帳」の原作者である池波正太郎氏が「鬼平」を書き始める前に執筆した短編集「にっぽん怪盗伝」の作品「白浪看板」を原作とする。にっぽん怪盗伝の数本には脇役として鬼平の主人公の「長谷川平蔵」が登場することから、鬼平ファンのあいだでは隠れた名作として知られているという。

 2010年11月8日の制作記者発表会見で日本映画衛星放送の代表取締役社長である杉田成道氏は、年々テレビ放送される時代劇の本数減少への危機感が、今回の番組制作の背景につながったと説明した。「時代劇は絶滅の危機にある」「こうなったら、新しいものを作って再生するほかはないと考えた」などと述べた。さらにオリジナル時代劇の制作について、「続けることが重要だと思っている」として、今回と同様の取り組みを継続して行う意向を示した。

 会見には、スカパーJSATの代表取締役副社長の高田真治氏も出席した。スカパーJSATは、今回の番組の制作費などに当たる出資金のうち、「約2割を出資する」という。「今回の申し入れがあったとき、ぜひやらして下さいと回答した」「これまでスカパー!では一定期間に時代劇を集中的に放送するといったキャンペーンを行ってきた」としたうえで、「時代劇が元気になるように頑張っていきたい」と意気込みを見せた。

 番組の主役を務める俳優の中村梅雀氏と、その父親役である中村敦夫氏も出席し、それぞれ抱負を述べた。「今回、CS初のオリジナル時代劇の主役を務めることになった。良い作品に仕上げたい」(中村梅雀氏)「監督、脚本家、スタッフ、キャストのすべてに時代劇を十分にこなせる人が集まった。本物の時代劇が作れると思っている」(中村敦夫氏)などとそれぞれ述べた。

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