写真1●iモード向け「ドコモマーケット」を発表するNTTドコモの山田隆持代表取締役社長
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写真2●iモード向け「ドコモマーケット」の「アプリストア」のトップ画面イメージ
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 NTTドコモは2010年11月8日、iモード向け「ドコモマーケット」を2010年の12月6日に開始すると発表した(写真1)。iアプリを提供する「アプリストア」(写真2)、書籍を販売する「BOOKストア」、音楽を配信する「MUSICストア」の3つのストアを開設する。

 「アプリストア」では、企業だけでなく個人開発者もiアプリを販売可能にする。また個人にも、GPS(iエリア)や電話帳・履歴参照、ネイティブメーラ連携、音声認識、OpenGL ES、自動起動機能、Bluetooth、アプリのダウンロード元以外との通信許可などiアプリDXの高度な機能を利用したアプリを開発できるようにする(関連記事)。iアプリ登録の審査期間は4日から2週間程度と迅速化を図る。

 サービス開始時には約1200のiアプリを用意する予定。うち約900が企業、約300が個人開発者によるiアプリになると見込んでいる。企業iアプリとしては、朝日新聞社の「朝日新聞ニュースリーダーCathew!」、カカクコムの「食べログiアプリ」、楽天の「楽天GORAアプリ」などを提供する。

 「BOOKストア」では、朝日出版社、角川グループ、幻冬舎、講談社、集英社、小学館、新潮社、スクウェア・エニックスなどによるコミックや小説、実用書を提供する。当初は3万コンテンツを用意する予定。

 「MUSICストア」では、レコチョクと提携し、約100万曲をそろえる。100万曲は国内での携帯電話向け配信サービスとしては最大規模という。全曲試聴可能とし、無料プロモーションビデオも約500コンテンツを用意する。価格は1曲あたり200~400円を予定している。

 ドコモではiMenuのトップ画面からドコモマーケットへのリンクを設け、ユーザーの呼び込みを図る。iチャネルからの導線も設ける。

 また、ドコモポイントをドコモマーケットでの購入代金に充当できる。ポイントの交換比率は1.1倍。アプリ代金10円あたり11ポイントとなる。使えるポイントは最低11ポイントから最高500ポイントまで。NTTドコモの2010年度第1四半期の四半期報告書(ダウンロードページ)によると、ドコモはポイントプログラム引当金として1522億5700万円を計上しており、1500億円を超えるポイントが発行されていることになる。

 iモード向け「ドコモマーケット」の対象機種は以下のとおり。アプリストアはFOMA901iシリーズ以降のiアプリDX対応機種。MUSICストアはFOMA902iおよびFOMA702iシリーズ以降の機種、BOOKストアFOMA901iシリーズ以降のiアプリ対応機種。