米Appleは、ラックマウント型サーバー「Xserve」の販売を打ち切る計画を発表した。米国時間2011年1月31日をもって注文の受付を終了する。以降の開発は行わないが、保証期間のサービスと延長技術サポートは引き続き提供する。

 同社は、Xserveを導入している顧客に対し、既存システムを置き換える製品として、サーバーOS「Mac OS X 10.6 Snow Leopard Server」を搭載したタワー型デスクトップパソコン「Mac Pro」または小型デスクトップパソコン「Mac mini」を推奨している。

 Mac Proは、メモリーとディスクが同条件の場合、Xserveと比べて性能および拡張性は同等以上だという。例えば12コアの米Intel製「Xeon」プロセッサと512GバイトのSSD(Solid State Drive)を搭載した最新モデルでは、Xserveの処理性能を上回るとしている。

 Mac miniは、1台で最大50人の同時使用に対応する。薄型のため2台並べて1Uサイズのスペースに設置することが可能。Xserveの性能に及ばないが、小規模企業やワークグループ向けであれば、1~2台の導入で置き換えられるとしている。

 米メディアの報道(PCWorld)によると、AppleがXserve販売打ち切りを発表したのは、ロサンジェルスで開催されたApple関連の開発者やIT専門家向けのカンファレンス「MacTech Conference」の最終日である11月5日の朝で、一般向けセッションが始まる直前だった。反応は案じたほど批判的ではなく、驚いた人々と、ある程度予測していたという様子の人々が半々だったという。

[発表資料(PDF文書)]