デルは2010年11月2日、ジュニパーネットワークスとブロケード コミュニケーションズ システムズからOEM調達したネットワーク機器に関して、日本での販売を開始したと発表した。いずれも、デルのネットワーク製品ブランド「PowerConnect」の名称を付け、ジュニパー製品は「Jシリーズ」、ブロケード製品は「Bシリーズ」として販売する。

 親会社である米デルと米ジュニパーネットワークスは、2009年10月にOEM契約を結んだ。デルは主に、ジュニパーのファイアウオールやデータセンターネットワーク用ルーター、スイッチを販売する。一方、デルとブロケードは以前から、ストレージエリアネットワーク(SAN)製品でOEM契約を結んでいた。2009年9月には、米本社同士がルーターやスイッチに関してもOEM対象に広げた。今後デルは、ブロケードの大型スイッチなどを販売する。

 デル公共ソリューション本部アドバンスドシステムズグループの草薙伸氏は記者発表会で、「データセンターのネットワークファブリック(基盤)はストレージも含めて、すべてイーサネットに集約される」と述べ、デルが今後、FCoE(ファイバ・チャネル・オーバー・イーサネット)に注力する姿勢を明らかにした。デルでは2011年には、デル製品だけでなくジュニパー製品やブロケード製品も統合的に管理できるツールを提供するなどして、製品の連携性を高める予定だ。