写真1●NTTドコモ 東北支社 営業部 営業部門 利用促進課長の長内正信氏(左)と、同利用促進担当主査の横田孝治氏。
写真1●NTTドコモ 東北支社 営業部 営業部門 利用促進課長の長内正信氏(左)と、同利用促進担当主査の横田孝治氏。
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 東北地方の学生限定のアプリコンテストである第10回「ドコモカップ東北」の予選会の結果が2010年10月27日、Webサイト上で発表された(第10回ドコモカップ東北 予選結果発表)。

 予選を通過したアプリは、iアプリコースとAndroidコースで各5作品。同コンテストは動画や画像を対象とするビジュアルクリエイト部門を設けており、待受動画コース3作品、待受静止画コース4作品が選ばれた。エントリー数は、iアプリコースが83件、Androidコースが51件、ビジュアルクリエイト部門の待受動画コースは188件、待受静止画コースが155件だった。最終審査会は2011年1月22日に開催予定である。

目的はクリエーターの育成と地域貢献

 ドコモカップ東北は東北6県の専門学校、工業高等専門学校(高専)、大学、大学院に在籍する学生のチームを対象としている。1チーム3人までの参加が可能で、一人でも参加できる。2001年にiアプリを対象にコンテストをスタートし、その後iアプリだけでなく、待受動画、待受静止画も対象に広げてきた。第10回からはソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズのXperiaをターゲットにしたAndroidアプリも加わった。

 「ドコモカップ東北の目的は、クリエーターの育成。当初はiアプリの普及という面もあった。また、東北としてやっていくなかで(編集部注:ドコモカップ東北開始時のNTTドコモは各地域会社と中央で構成されており、現在のNTTドコモ東北支社は、NTTドコモ東北として独立した法人だった)、地域貢献も考えてこのコンテストを続けてきた」(NTTドコモ 東北支社 営業部 営業部門 利用促進担当課長の長内正信氏、写真1)。

 これまでドコモカップ東北に参加した学校数はトータルで59校に上る。第1回から継続して作品を応募している学校もある。上位入賞の常連、八戸高専などだ。授業のカリキュラムとして位置付けているケースもある。ドコモカップ東北に作品を提出することを単位取得の条件としている学校が3~4校あるという。

 学生の参加動機は単位取得だけではない。「学生からは『自分に対して刺激になった』、『プレゼンの場に参加できて励みになった』という声があがっている」(長内氏)。また、入賞チームに与えられる賞金も学生にとって魅力になっている。iアプリ、Androidいずれもグランプリは1作品30万円、準グランプリは1作品10万円、敢闘賞として計3作品に各5万円の賞金が贈られる。「(全国が対象のコンテストに比べ)入賞できる確率は高い。がんばればものにできる」(長内氏)。

 最終審査会では、予選会を通過した各チームが実機を用いたプレゼンテーションを披露する。今回、最終審査会でiアプリのプレゼンテーションに使う端末は、富士通製の“セパレート”携帯「F-04B」。最終審査会までの期間、予選を通過した開発者はさらなるアプリのブラッシュアップを施してグランプリを狙うことになる。

■変更履歴
当初、「準グランプリは1作品30万円」としていましたが、正しくは「準グランプリは1作品10万円」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2010/11/02 20:10]