米シリコンバレーのベンチャー企業Blekkoは米国時間2010年11月1日、米Googleとは異なるアプローチの検索サービス「blekko」のパブリックベータ版を開始したと発表した。

 同社は人の手によってトピックごとに整理されたWebサイト群を「スラッシュタグ」と呼んでおり、新サービスは、そうしたWebサイトだけを対象に検索結果を表示する。目的はスパムなどを仕分けし、信頼性の高いサイトを表示することにあるという。

 当初は「健康」「マネー」「自動車」などの七つのトピックを対象にスラッシュタグを設定している。ユーザーが入力した検索語からトピックの種類を自動判別し、対応するスラッシュタグを対象に検索を実行する。例えば、「頭痛薬」という検索語では、健康カテゴリーに登録してある信頼性の高いWebサイトだけを検索して結果を表示するとしている。

 パブリックベータの開始に先立ち、7月からプライベートベータを開始しており、これに参加した約8000人のユーザーが合計3000のスラッシュタグを作成している。最終的には、10万のトッピックで、ぞれぞれ50の高品質サイトを選ぶことが目標。同社のRich Skrenta最高経営責任者(CEO)は、「URLの数が、数十億から数兆へと膨らんでいく状況で、信頼できるコンテンツとスパムを仕分けるために人の手による作業が必要になる」と述べている。

 Skrenta CEOはニュース収集サイト「Topix」や、ユーザー参加型のWebディレクトリプロジェクト「Open Directory Project」を創設した人物(関連記事:ニュース収集の「Topix」がサイトを刷新、市民ジャーナリスト参加型に)。Blekkoは、ベンチャーキャピタルのU.S. Venture Partnersや、エンジェル投資家として知られるRon Conway氏、Mike Maples氏、Jeff Clavier氏、Marc Andreessen氏などから総額2400万ドルの投資を受けている。

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