ブロードバンドタワーは2010年11月1日、データセンターのコロケーションサービスで、使用した電力量に依存して課金する「ユーティリティ型ラックサービス」を発表した。国内のデータセンター業界では初めての料金体系のサービスという。11月8日から販売を開始し、12月1日にサービス提供を開始する。従来のコロケーションサービスにおいて、電気容量を使い切れていない新興のWebサービス事業者やホスティング事業者をターゲットにする。

 新サービスを提供するのは同社のデータセンター「西梅田サイト」のうち1割のスペースが対象。初期費用は1ラック当たり20万円で、ラック数のみに依存する。一方、月額料金は1カ月間に使用した電力量のみに依存し、ラック数には依存しない。参考月額料金は標準的なサーバー5~8台の場合で7万円。1ラック当たりの電気容量は3kVAである。

 従来のコロケーションサービスでは、あらかじめラック当たりの電気容量を決めて定額の月額料金で契約する必要があった。そのため、使用する電力量が契約した電気容量を大きく下回る場合には割高感があった。