Tianhe-1Aの外観
Tianhe-1Aの外観
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 米NVIDIAは米国時間2010年10月28日、中国人民解放軍国防科学技術大学(NUDT)がグラフィックスプロセッサ(GPU)「NVIDIA Tesla」ベースのスーパーコンピュータ「Tianhe-1A」を開発し、LINPACKベンチマークで2.507ペタFLOPSの演算性能を記録したと発表した。2010年6月時点のスーパーコンピュータ世界ランキング「TOP500」に基づくと、世界最高速となる。

 Tianhe-1Aは、1万4336個のマルチコアプロセッサと7168個の「NVIDIA Tesla M2050」を搭載している(関連記事:NVIDIAのGPUを使ったパーソナル・スパコンを各社が発売、最大2TFLOPSモデルなど)。

 仮にGPUを使わずに同等性能のスーパーコンピュータを実現しようとすると、必要なプロセッサ数は5万個以上となり、設置面積が倍増するという。また、プロセッサだけのシステムでは消費電力が12MWを超えるが、Tesla M2050と組み合わせることで4.04MWに抑えることができたとしている。

 なお、Tianhe-1Aは国立スーパーコンピュータセンターに導入済みで、すでに本格運用されている。

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