PDC10で講演中のSteve Ballmer最高経営責任者
PDC10で講演中のSteve Ballmer最高経営責任者
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 米Microsoftは米国時間2010年10月28日、ワシントン州レドモンドで開催中の開発者向け技術カンファレンス「Professional Developers Conference 2010(PDC10)」において、クラウドコンピューティング基盤「Windows Azure」や、ベータ版を提供中の次期Webブラウザー「Internet Explorer(IE)9 」、スマートフォン向けOS「Windows Phone 7 Series」などの現状を発表した。

 Windows Azureは、2010年2月に正式運用を開始し、現時点で対応アプリケーション数が約2万本の規模にまで拡大した(関連記事:「Windows Azure」「SQL Azure」正式リリース、日本など21カ国で)。具体的な導入事例として、アニメーション制作会社の米Pixar Animation StudiosがWindows Azure上でレンダリングソフト「RenderMan」を動かし、処理速度向上とバックエンドインフラ用コスト削減を実現したと紹介した。

 一方、Microsoftが2010年9月15日に公開したIE9ベータ版のダウンロード回数は1000万回を超え、歴代IEベータ版のなかで最も出足が早いという。米Twitterや米Facebook、米Amazon.comなど70以上の主要サイトは、IE9とHTML5に対応済みだ(関連記事:MicrosoftがIE9のベータ版を公開、より高速でシンプルに)。

 Windows Phone 7については、対応を表明するベンダーが増えており、FacebookやAmazon.com、米Intuit、米PopCap Gamesなどがアプリケーションを開発している。アプリケーション配布/販売サイト「Windows Phone Marketplace」では、1000種類以上のゲームやアプリケーションを提供できる見通しだ。同サイトでは、11月3日よりアプリケーション登録の受け付けを開始する(関連記事:Microsoft、ホリデーシーズン向けに発売するWindows Phone 7端末9機種を発表[MIX10]Windows Phone 7向けアプリの配布/販売サイトを開設へ)。

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