米Microsoftは米国時間2010年10月28日、2011会計年度第1四半期(2010年7~9月)の決算を発表した。売上高は前年同期比25%増の162億ドルとなり、第1四半期としては過去最高を記録した。純利益は54億1000万ドルで前年同期と比べ51%増加し、4四半期連続の増収増益となった。希薄化後の1株当たり利益(EPS)は0.62ドルで同55%増。営業利益は同59%増の71億2000万ドルだった。

 同社は前年同期、Windows 7の一般向け販売に先立ち、優待アップデートプログラムやOEM向け出荷分の売り上げ14億7000万ドルを翌四半期に繰り延べ計上した。この影響を除いた場合、当期の売上高は前年同期比13%増、純利益は同16%増、営業利益は同20%増となる。

 当期はすべての事業部門で売り上げを伸ばしており、特に「Windows 7」「Office 2010」「Xbox 360」が好調だった。Peter Klein最高財務責任者(CFO)は、「法人需要が堅調に伸びていることに加え、消費者市場でも根強い需要がある」とコメントしている。

 事業別の売上高を見ると、WindowsおよびWindows Live事業は47億8500万ドルで前年同期比66%増加した。法人向けパソコンの買い換え需要が堅調だった。サーバーおよびツール関連事業は39億5900万ドルで同12%増。Microsoft Business Divisionは51億2600万ドルで同14%増加した。当期は「Office 2010」の売り上げが完全に反映された初の四半期。同ソフトの出足は好調で、同部門の売り上げ増に貢献した。エンターテインメント関連事業は17億9500万ドルで同27%増加。検索エンジンのBingなどを手がけるオンラインサービス事業は5億2700万ドルで同8%増加したが、営業損失は拡大している。

 今後の見通しについては、2011会計年度通期(2010年7月~2011年6月)の営業費用を269億~273億ドルと予測している。

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