写真●富士通の加藤和彦取締役執行役員専務
写真●富士通の加藤和彦取締役執行役員専務
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 富士通は2010年10月27日、2010年4~9月期の連結決算を発表した。売上高は前年同期比1.8%減の2兆1474億円、営業利益は同654億円増の471億円だった。加藤和彦取締役執行役員専務(写真)は「円高の影響で約500億円売上高が目減りした。ただし、国内のITサービスは堅調に推移している」と説明した。

 情報通信事業の「テクノロジーソリューション」分野の売上高は前年同期比2.3%減の1兆4008億円、営業利益は同250億円増の563億円だった。「為替影響を除くとほぼ前年並みの売上高を維持しているが、海外事業が厳しい状況だ。特に主要顧客である英国政府の財政緊縮策が継続しているのが大きい」(加藤専務)という。

 円高や欧米地域のIT抑制の影響を折り込み、同社は通期(2010年4月~2011年3月)の業績予想を変更した。売上高を1300億円減額し4兆6700億円に、経常利益を100億円減額し1600億円に下方修正した。