米eBay傘下のPayPalは米国時間2010年10月26日、同社のオンライン決済プラットフォームを活用したサードパーティー向けサービス拡充を発表した。開発者向けネットワーク「PayPal X」において、デジタルアイテム販売やモバイル決済向けの新たな機能を提供する。

 デジタルアイテム販売向け決済機能「PayPal for Digital Goods」では、PayPalアカウントを所持しているユーザーが、ゲーム、ニュース、音楽、ビデオ関連サイトなどを離れることなく、短い手順でデジタルアイテムやコンテンツの購入決済を実施できるようにする。

 PayPalの少額決済システムをベースにしており、12ドル未満の決済の場合、PayPalは基本手数料5セントと売上の5%を徴収する。今秋終わりごろに利用可能になる予定で、米Facebookが「Facebook」サイト内のアイテム販売に同機能を導入する計画を表明している。

 また、新たなモバイル決済機能「Mobile Express Checkout」は、従来の小売サイト向け決済サービス「Express Checkout」と同様の利便性をモバイル向けに提供する。ユーザーは、モバイルアプリケーション内で、2回クリックするだけで商品購入手続きを完了できる。米Starbucksが、モバイルアプリケーションを使ったプリペイドカード「Starbucks Card」の入金などに同技術を採用する。

 そのほかPayPalは、手数料50セントのビジネス向け決済機能「PayPal Business Payments」や、PayPalサイト上でアプリケーションをプロモーションできる「PayPal Apps」のテスト版などを発表した。

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[発表資料(2)]
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