米Barnes&Nobleは米国時間2010年10月26日、電子書籍リーダー「NOOK」の新製品「NOOKcolor」を発表した。フルカラーのタッチスクリーンを搭載し、価格は249ドル。同社オンラインストアで予約注文を受け付けており、11月19日ごろに出荷を開始する。

 米Googleのモバイルプラットフォーム「Android」をOSに採用し、7インチの「VividView」フルカラーディスプレイ(解像度は1024×600画素)を搭載する。書籍や雑誌、絵本、新聞をフルカラー表示で閲覧できる。ソーシャル機能「NOOKfriends」により、SNSサイト「Facebook」や「Twitter」、あるいは電子メールで、手軽に友人へ書籍を薦めたり、気に入った作品の一部を引用したりできる。また、コンテンツの貸出機能「LendMe」を利用することが可能。

 メモリー容量は8Gバイトで、最大6000冊の電子書籍が保存可能。高さ8.1インチ(約206mm)×幅5インチ(約127mm)×厚さ0.48インチ(約12mm)、重さが15.8オンス(約450g)。無線接続はWi-Fi(802.11 b/g/n)をサポートする。

 同社のNOOK用電子書籍オンラインストア「NOOKbook Store」に無線接続し、200万点以上の書籍、雑誌、新聞などから手軽に作品を検索して、高速でコンテンツをダウンロードできる。NOOKbook Storeではほとんどの作品を9.99ドル以下で販売している。新たに子供向けカテゴリー「NOOK kids」を開設し、マルチメディアコンテンツを埋め込んだ絵本など約1万2000タイトルを揃える。

 NOOKcolorは同社店舗をはじめ、米Best Buy、米Walmart、米Books-A-Millionでも11月下旬から販売する。

 またBarnes&Nobleは、電子書籍リーダー向けコンテンツの開発を支援するプログラム「NOOKdeveloper」を発表した。音声や写真、動画などを埋め込んだ電子書籍、料理や科学など専門誌の理解に役立つアプリケーション、雑誌の付録ゲームやパズルなどを開発するための技術、ツール、ドキュメントに開発者がアクセスできるようにする。また、作成したコンテンツを手軽に販売するための手段も提供する。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]
[発表資料(3)]