図1 「i-フィルター 6.0」の概略図(デジタルアーツ提供)
図1 「i-フィルター 6.0」の概略図(デジタルアーツ提供)
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図2 i-フィルター 6.0のブロック画面例。「お願い」ボタンから、管理者にブロック解除を申請できる
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 デジタルアーツは2010年10月26日、家庭向けWebフィルタリングソフトの新版「i-フィルター 6.0」を発表した。特徴は、URLデータベースやユーザー設定情報を同社のサーバーに保存すること。これにより、同ソフトをインストールしたパソコン以外からも、インターネット経由でフィルタリングの設定や解除をできるようにした。パッケージ版は11月12日、ダウンロード版は10月29日に発売する。

 i-フィルターはパソコンにインストールするタイプのWebフィルタリングソフト。アクセスを遮断したい「カテゴリ」を設定しておくと、そのカテゴリに該当するWebページにアクセスできないようにする。Webページのカテゴリは、同社が提供するURLデータベースを基に判定する。

 従来版のi-フィルターでは、URLデータベースと設定情報をパソコンに保存していた(図1)。データベースは同社のサーバーからダウンロードして適宜更新。遮断するカテゴリなどは、パソコンにインストールされているi-フィルターの設定画面から指定した。

 新版では、URLデータベースや設定情報を、同社のサーバーに保存するようにした。i-フィルターをインストールしたパソコンでWebページにアクセスすると、i-フィルターはURLなどを同社サーバーに送信。サーバーでは、最新のURLデータベースとユーザーの設定情報(遮断すべきカテゴリなど)を照合し、アクセスの可否をi-フィルターに通知する。

 設定情報はサーバー上に存在するため、i-フィルターがインストールされているパソコン以外からも、インターネット経由で設定変更できる。Webサイトへのアクセス状況もインターネット経由で確認できるようにした。

 これらにより、例えば親が、外出先などからフィルタリング設定を変更したり、子どものWeb利用状況を確認したりできるようになった。

 Webアクセスが遮断された場合、管理者に解除を申請できるようにもした。具体的には、遮断時に表示される画面に「お願い」ボタンを追加(図2)。このボタンを押すと、あらかじめ登録した管理者のメールアドレスに申請メールが送信される。そのメールを受けて、管理者はインターネット経由で、そのWebページへのアクセスを許可できる。

 i-フィルター 6.0のパッケージ版は希望小売価格6090円、ダウンロード版は4200円。いずれも有効期間は1年。1製品(1ライセンス)で1台のパソコンにインストールできる。1ライセンス当たり6ユーザーまで登録でき、ユーザーごとに異なるフィルタリング設定が可能。ライセンスの更新料は1年当たり4200円。i-フィルター 5.0のユーザーは無料でバージョンアップできる。