米Adobe Systemsのプライベートカンファレンス「Adobe MAX 2010」が、2010年10月23日から始まった。27日までの5日間、ロサンゼルス コンベンションセンターで開催される。

 今年はFlashテクノロジーを活用したコンテンツのマルチスクリーン対応が大きなトピックだ。展示会場では本トピックに関する豊富な事例やコンテンツの実機検証コーナーを用意するなど、マルチスクリーンに対応するコンテンツの実現方法を積極的に紹介している。

実機検証コーナー「Device Lab」

写真1●Device Labのブース。研究員のように白衣を着た人が解説担当者
写真1●Device Labのブース。研究員のように白衣を着た人が解説担当者
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写真2●Device Labの検証用実機。バラエティー豊かな表示解像度はまさに開発者の悩みの種
写真2●Device Labの検証用実機。バラエティー豊かな表示解像度はまさに開発者の悩みの種
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 「Device Lab」はAdobeの開発者や、ハードウエアメーカの担当者が常駐してアプリケーションやWebサイトのレンダリング結果を実機で試すことができるコーナーだ(写真1)。

 検証用に用意していた端末は、米MotorolaのDROID 2、韓国SamsungのGALAXY S、台湾HTCのDesireといったAndroid搭載のスマートフォン(スマホ)や、SamsungのGALAXY TabといったAndroidのタブレット端末、セットトップボックス搭載テレビなど(写真2)。自作のWebページなどのコンテンツを気軽に検証してもよし、Adobeが用意したサンプルチュートリアルにそってマルチスクリーンに対応するAIRアプリを作ってもよし、という企画である。

 同ラボに立ち寄ると、DVDに収録したFlash Professional CS5 とFlash Professional Extension for Adobe AIR 2.5 beta、Flash Builder preview release(開発コードBurrito)がもらえる。なお、サンプルのチュートリアルはAdobe Developer ConnectionのMobile and devices samplesでダウンロード可能だ。また、このページにはFlashやFlash Builderでマルチスクリーン対応のアプリケーションを作成するための基本的な手順説明もあり、MAXに参加できなかった開発者でも参考にできそうだ。