無線LAN製品の業界団体Wi-Fi Allianceは米国時間2010年10月25日、無線LANによりデバイス同士を直接接続する仕様「Wi-Fi Direct」に対応した製品の認定作業を開始したと発表した。5製品がWi-Fi Direct対応の認定（Wi-Fi CERTIFIED Wi-Fi Direct）を受ける見通し。
Wi-Fi Directは、IEEE 802.11a／g／nの無線通信を用いてデバイス同士を接続する方式。デジタルカメラとプリンターをつないで写真を転送、印刷したり、携帯電話内の写真をテレビに転送、表示したりといったことが可能になる。どちらか一方の機器がWi-Fi Directに対応していれば、もう一方は非対応でも通信できる。
Wi-Fi CERTIFIED Wi-Fi Directの第一弾となるのは、米Atheros Communicationsの「XSPAN Dual-band 802.11n PCIe Mini Card」、米Broadcomの「BCM43224 Dual-Band 802.11n 2x2 MIMO PCIe Half Mini Card」、米Intelの「Centrino Advanced-N 6200」、台湾Ralinkの「MIMObility 802.11n 2x2 PCIe Half Mini Card」と「RTL8192CE-VA4 HM92C00 PCIe Mini Card」の5製品。Wi-Fi Allianceではこれら製品と米Cisco Systems製無線LANコントローラおよびアクセスポイントを組み合わせて、認定プログラム用のテストスイートを構成する。
Wi-Fi Allianceは今年4月に、Wi-Fi Direct認定製品が年内に発表されるとの見方を示していた（関連記事：Wi-Fi Direct対応製品は2010年中に発売の見込み）。
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当初、Wi-Fi Directに使われる無線通信方式にIEEE 802.11bを含めていましたが、実際にはIEEE 802.11bは含まれませんでした。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2010/10/26 16:25]
