米Verizon Communicationsが米国時間2010年10月22日に発表した同年第3四半期の決算は、連結売上高が265億ドルで前年同期と比べ2.9%減少した。純利益は8億8100万ドル(希薄化後の1株当たり利益は0.31ドル)で、前年同期の11億7600万ドル(同0.41ドル)から25.1%縮小した。

 当期の数字には、年金制度を巡る和解費用などが含まれており、これが希薄化後1株当たり利益を0.25ドル押し下げたと、同社は説明している。

 無線事業の売上高は163億ドルで、前年同期比6.0%増加した。データ通信関連の収入は同26.3%急増した。当期の純増加入者数は99万7000人で、そのうちポストペイド(料金後払い式)契約者は58万4000人だった。解約率は1.36%で、ポストペイド契約者に限ってみた場合1.07%となる。当期末時点の総加入者数は9320万人となった。

 有線事業の売上高103億ドルで,前年同期から3.6%減少した。しかしブロードバンドインターネットおよびビデオサービスは好調で、同20.8%増の18億ドルを売り上げた。FTTHサービスの純増加入者数は「FiOS Internet」が22万6000人、「FiOS TV」が20万4000人で、総加入者数はそれぞれ390万人と330万人になった。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると、米AT&Tが第3四半期決算を前日発表しており、無線事業のポストペイド契約者の純増加入者数を74万5000人と報告している。そのうち約80%はスマートフォンユーザーだという。

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