日立製作所は2010年10月24日、中国の大連市と環境配慮型都市の開発で協業すると発表した。次世代送電網(スマートグリッド)や水処理システムなどが協業の対象になる。日立が強みを持つ社会インフラ関連の技術を大連市に優先的に提案し、開発の初期段階からかかわる。

 大連市発展改革委員会と日立が協業に合意した。具体的には、大連市の都市開発プロジェクト「大連エコサイエンス&テクノイノベーションシティ」において、次世代送電網などスマートシティ関連の技術を提供する。また、大連長興島臨港工業区や大連市街区における水処理システムの構築も支援する。

 日立は、大連市との協業で得た成果を、中国の各都市で進む都市開発プロジェクトに展開する考えだ。すでに日立は2010年9月、中国政府とシンガポール政府が開発を進める「中国・シンガポール天津エコシティ」にスマートシティ関連の技術を提供することを決定している。