米Amazon.comは米国時間2010年10月21日、同年第3四半期の決算を発表した。売上高は75億6000万ドルで前年同期と比べ39%増加した。為替の影響を除いた場合は同40%増となる。純利益は2億3100万ドル(希薄化後1株当たり利益は0.51ドル)で、前年同期から16%増加した。営業利益は同7%増の2億6800万ドルだった。

 事業別売上高は、書籍やDVDなどを扱うメディア部門が33億5000万ドルで前年同期比14%増加。家電・日用品部門は39億7000万ドルで同68%増加した。地域別では、北米(米国とカナダ)の売上高が同45%増の41億3000万ドル、海外(英国、ドイツ、日本、フランス、中国)が同32%増の34億3000万ドルだった。

 米メディアの報道(Businessweek)によると、アナリスト予測は売上高が73億7000万ドル、1株当たり利益が0.48ドルだった。電子書籍リーダー「Kindle」が好調で売上高を押し上げたが、テレビCMの展開や廉価モデルの投入などによりコストが増大し、営業費用は72億9000万ドルと、前年同期より40%増加している。

 Amazon.comは、2010年第4四半期の見通しについても明らかにした。売上高として120億~133億ドル(前年同期比26~40%増)、営業利益として3億6000万~5億6000万ドル(同24%減~18%増)を見込んでいる。

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