スタンフォード大学の敷地
スタンフォード大学の敷地
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 米Googleは米国時間2010年10月21日、同社のコミュニティ向けFTTH(fiber to the home)ネットワークプロジェクトについて、米スタンフォード大学と提携したと公表した。光ファイバーネットワークを同大学の住居地域に敷設し、高速ブロードバンド通信サービスのトライアルを実施する。

 トライアルでは、対象区域に住む約850人の教員や従業員に、最大1Gビット/秒の高速インターネット接続を提供する。この速度は現在ほとんどの人々が利用している通信サービスより100倍以上速いという。2011年初頭に着工する予定。

 Googleは今年2月に、家庭向け光通信ネットワークプロジェクトを発表した(関連記事:Google、米国で家庭向け1Gbps光通信サービスを試験提供へ)。最小5万人から最大50万人規模の高速ブロードバンド通信サービスを試験運用する計画で、導入を希望するコミュニティを募った。現在、対象地区の選出作業を行っており、選出結果は年内に発表する。

 今回のスタンフォード大学におけるトライアルは、この選出作業とは別の決定によるもの。Googleはスタンフォード大学と提携した理由として、同大学がGoogleの実験に対してオープンであること、対象区域がトライアルを実施するのに適した居住数であることを挙げた。また、Googleからわずか数マイルしか離れていないことも「エンジニアが進捗状況を確認するのに便利」(同社製品マネージャーのJames Kelly氏)だとしている。

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